家電量販店や通販サイトなどで購入するlanケーブルを選ぶ時、Mbpsの数値だけで評価し、買う製品を選ぶのは禁物です。確かに、lanケーブル選びでMbpsの数値を見るのは、できるだけ速度がはやくなるものを選ぶためには重要ではあります。しかし、速度がはやくても、他の性能がある程度良くなければ、高速の通信をすることはできません。lanケーブルにおいて、Mbpsとともに確認しなければならないのはMHzの数値です。
これは周波数をあらしていますが、通信ケーブル選びでは伝送帯域の大きさを示します。伝送帯域は、データの伝送に用いられる波の周波数の最大値と最小値の幅で、数値が大きいほど伝送できる情報の量が多くなります。通信速度がはやくて伝送帯域が広いものを選べば、大量のデータを安定して高速で送受信することができます。ケーブルは規格化されており、伝送帯域の大きさもカテゴリーごとに決まっています。
カテゴリー5はすべて100MHzですが、カテゴリー6は250MHzのものと500MHzのものの2種類があり、その後継のカテゴリー7についても600MHzの製品と1000MHzの製品があります。同じカテゴリーであれば、後発の製品の方が帯域幅が広くなっているので、製品選びに迷っているなら後発の製品を選んでおけば良いです。ただし、接続する端末や機器が規格に対応していなければ、ケーブルが高速の通信が可能であっても十分な性能が発揮されないので注意しましょう。